16.ゼーゲル式

ゼーゲル式というのは、ゼーゲルさんという人が編み出した釉薬調合の計算式です。

簡単にいえば、釉薬に使う原料の成分から、どの成分が何モル入っているかを計算して、
それぞれのモル比をもとに、その釉薬がどういう雰囲気になるかを調べられるものです。
(んー、文字で書くと全然簡単そうじゃないw)

アボガドロ定数なんて、高校の化学以来ですよ。モルなんて、久しぶりに使いました。
だから、面倒だと思っていたのですが、手を出してみると、思った程ではない。
そういえば、文系だったけど、化学の点、良かった気がするわ~みたいなww 
高校化学レベルでできるんじゃん~って感じです。

こんなことなら、もっと早くしておけばよかった~、なんて思いながら、今度は、ひたすら計算。
今まで実験してきた調合のすべてをゼーゲル計算して、酸化アルミニウムとケイ酸の比を出していきました。

そうすると、この調合は、結晶が出るはずないな~というものもけっこうあって、
それは実際に焼いたら出なかったものなんですよね。

いや、本当にもっと早くしておけばよかった…って感じですよねw

それで、少しずつまた調合を変えてみて、実験を繰り返すうちに、
他の成分トータル1モルに対して、酸化アルミニウム:ケイ酸=0.17:1.5くらいがいい感じじゃない?って
ところに辿り着くわけです。

といっても、実際に調合する原料は、珪石や長石なので、
その中にどれくらいの比率でそれぞれの成分が混ざっているかは、産地によって違うし、
さらには、同じメーカーから仕入れても、時期によって微妙に違うはず。
ですから、計算は、あくまでも目安でしかないのですが。。。

とはいえ、私的には、大前進でした。


(つづく・・・)

2020年02月26日