13.窯の中の温度

スーパーキルンで、日々、焼いているうちに、窯の中の温度差でも
結晶の出方が変わっているのがつかめてきました。
っていうか、そんなこと、もっと早く気づけよって感じですww

小さな窯ですが、それでも、窯の場所によって温度差があるんです。
既製品の釉薬は、そういうのまで考慮して、たいてい、どこで焼いても、うまく焼けるようになっているんです。
ものすごく安定した釉薬。

一方、結晶釉は不安定極まりない。
試しに、同じ釉薬をかけて焼いてみると、やはり、上段、中段、下段、それぞれ融け方が違うし、
ガスバーナーの炎の場所が手前だったので、手前か奥かでも違いがあります。

温度計は1か所にしかないし、どうするの?なんて思いましたが、
こういう時のために、ノリタケチップなるものがあるんです。

ブルーの1センチぐらいの円柱型のチップで、
それを入れて焼くと、その溶け具合で、温度の違いがわかるというもの。

そして、そんなのが、素人でも簡単に手に入るんです。
いい時代になりましたよね~
ネットで道具も原料も、買えてしまうのですから。
徳島なんて田舎に住んでいても、ポチるだけで、宅急便のお兄さんが運んできてくれます。

たぶん、20年早く生まれていたら、こんなことはできていなかったと思うんです。
いい時代に生まれました。

で、いい温度帯を今までよりも厳密に探る武器も増えて、まだまだ実験は続くわけですが…。

(つづく・・・)

2020年02月26日