転写

焼き物の絵付けには、上絵と下絵があります。

素焼きの上に呉須などで絵付けをして、釉薬をかけて本焼きをするのが下絵で、釉薬をかけて本焼きまでした器に絵を描いて再び焼き付けるのが上絵です。

有名どころで言えば、砥部焼によくある紺色の絵は下絵ですね。そうそう、染付と言われる紺色の…(^^;)そういえば、中学の修学旅行で有田に行ったとき、花瓶に染付体験しました。経験がある方も多いのではないでしょうか。今は、カラフルな色もあって、私が結晶釉の下にピンク色を入れているのも下絵の具を使っています。

上絵で思いつくのは九谷焼かなぁ。黄色や緑、紫などの色で絵付けをしてあるのが有名ですよね。

昔は、職人さんが、一つ一つ手描きするものでしたが、今は転写技術が発達して、転写しているものも多いですね。量産できるので、廉価販売できます。下絵も上絵も転写できるのです。

以前、京焼の窯元見学をさせてもらった時に、絵付けのデザインも、シンプルなものは、すぐに転写で真似されるなんて話を聞いたことがあります。その工房では、熟練の職人さんが、緻密な絵付けをされていましたが。。。あれは、ちょっとやそっとではコピーできませんね。コピー防止策でしょうか。素晴らしい技だと思いました。

実はこれも、型か手作りかの見分けと同じで、手描きか転写か、二つ並べてみれば一目瞭然です。外食をすると、ついつい、そんなところも気になってしまいます。一種の職業病ですね。

 

2016年11月18日