焼成時間

焼成時間についても、面白い話があります。

以前、某地元新聞の取材を受けた時の話。当時は、まだ結晶釉はしていなくて、ごく普通の焼き方をしていたんです。それで、焼成温度を聞かれたので、1230℃と答えました。普通、最高温度を答えますよね?そうしたら、次に、「1230℃で何時間ぐらい焼くのですか?」と聞かれたので、「1230℃では20分ぐらい練らします。」と答えたのです。すると、「焼成は1230℃で20分ですね」ってww オーブンでパンを焼くときの「190℃で12分」みたいに聞こえて、思わず、吹き出してしまいました。練らしの前後の十数時間が大事なんだけどな~と思いつつ。。。こういう取材に来るのだから、多少の知識はあると思って話したのが間違いでしたね。パンと違って、焼いたら縮むんですよ~(^^;)

結晶釉は、焼成時間が普通の陶器よりもかなり長くなります。結晶を晶出させるために、最高温度へいくまでにも練らしタイムを作りますし、最高温度での練らし時間も長いですし、さらに、そこから100℃程度下げて、結晶を育てる練らしタイムがあるんです。これがまた長くて、うちは3時間半。その分、陶器の強度も上がっていると思います。窯の熱線は、普通に焼くより痛みますけれどね。しかし、こういう細かな温度設定や時間設定ができるのも、マイコン制御の電気窯のおかげです。現代ならではの焼きものなのかもしれませんね。

2017年02月19日